自然体でいることは、人の感情としては心地よいものです。

「自分らしく生きる」
「ありのままのあなたが素敵」
「無為自然」

聞こえのいい言葉は、世の中に溢れています。しかし、これらの言葉に、勝利の定石を求める思考を感じること出来るでしょうか?

勝つためには、決まって定石というものがあります。そして、勝者は、この定石思考をベースに、勝者の地位を築いています。

勝負の世界において、負け組と呼ばれる人たちの共通点は、いつの時代も学ばないものです。逆に、勝ち組と呼ばれる人たちの共通点は、いつの時代も、「求め、学んでいる」ことなんですね。

ここでは、この定石思考について、解説していきます。

定石思考

勝率をあげるために、まず必要なこととは?

それは、まず「定石」を見つけることです。いわゆる勝利の方程式です。この勝つための方法を探り見つけていく思考を「定石思考」と呼びます。

一つ、ゲーム「オセロ」を例に解説します。
基盤の目に白黒のコマを置き、挟まれるとコマの色が切り替わる石の多さを競う、あのボードゲームですね。私も、小さい頃、よく父親や兄弟とよく楽しみました。

先攻と後攻はどちらが有利なのか?
先攻だったら、どう打っていくと、勝てるのか?
なんどもゲームを重ねながら、思考を回し、方法論を探りましたね。

あなたはゲーム得意ですか?
それとも不得意ですか?

オセロというゲームにも、確立された「定石(勝つ方法)」があります。
例えば、

  • 端や四隅をとる
  • 中割り
  • 相手の打つ場所を限りなく減らしていく

    など、、、

実は、これらの定石を学び知っている人は、多少賢い相手でも知識ゼロで戦う場合、圧勝できます。つまり、どんなに頭脳が優れていても、定石を知らなければ凡人に簡単に負けるということです。どんなに頭脳が劣っていると思っていても、定石を知っていれば、簡単に勝つことが出来るのです。

人の生まれ持った才能には、多少の遺伝の力もありますが、微々たる違いでしかありません。
「ありのままの自分」を胸張っていう人は、ありのままにゲームに取り組むので、定石を学ぶ思考がありません。定石を求める思考がありません。つまり勝つための方法を考えないので、いつまでたっても勝つことはありません。もともと勝ちたいと思っていないのですから、、、。

つまり、こと勝ち負けというものは、アタマの良し悪しで決まるのではなく、定石を求める思考のあるなしなんです。

負け組の多くは、このような勝ち組の理屈にも関心を持たず、自分らしく生きることを筋とするため、勝負においては惨めに負けることになるのです。こと勝つことにおいては、「らしさ」は関係ないのです。「定石」なんですね。

まとめ

  • 「ありのまま自分」を求める人は、勝利について学ばない。
  • 勝利への第一歩は、【優れた定石】をまず身につける

あなたも、「どうしたら勝てるのか?」という定石を求める定石思考を日頃からもち、自分なりの勝利の方程式を探してみてください。きっと、勝率がグッと上がり、勝つことの楽しさが増してきますよ。