疲れていると、どうしても日々の生活が雑になりがち。やるべきことをつい後回しにしまい、結果、後悔したことありませんか?
今回は、「弱い自分に打ち勝つ方法」についてご紹介します。
私も例外になくこの方法と出会うまでは、自分に弱くフラフラしていた時期がかなり長くありました。とてもシンプルな方法ですが、効果的です。ぜひ参考にしてくださいね。
弱い自分に打ち勝つ方法
マインドセット
目標をたてても、成果を出す前にやり抜くことができない多くの状況から、「人は弱い生き物」とはよくいわれます。
それはなぜでしょうか?
その答えはシンプル。人の脳は、「第一に生命維持を選択する。」からです。行動すると、エネルギーを使います。エネルギーを使うことで、生命が危険に脅かされるので、避ける行動を取るのです。無駄なエネルギーを使いたくないのです。これは、どんな成功者にも私たちにも共通の、生理的原理原則です。
しかし、その生理的行動選択の原理のいいなりでは、いつまで立っても自分の設定したゴールは達成できませんよね。
あらゆる問題解決の方法は、原因(敵)を見極めることはじまります。攻略すべき敵を全て把握し、情報を集めることです。(※詳しくは敵を知る思考参照)
他に、負けてしまう原因はないでしょうか?
それは、多くは「自分は強い」という前提で動くからと言われています。言い換えると勘違いが、それらの状況を起こしているいうことですね。
「自分は強い」と思い込むとは、「自分はやる時はやる人間だから大丈夫!」という思考です。しかし、どんなに自分が強いと思い込んだところ、本来の自分は弱いわけですから、結果、できないわけです。いつまでも本来の自分を認め、向き合わないわけですから、いつまでも勝てるわけありませんよね。先ほどもお伝えした通り、全ての行動選択は、本来の自分が決めています。
生理的原理原則があるのであれば、その原則を認め、向き合うことが賢い方法です。また、「人は弱い」というコトバ自体にも問題があると思います。〝弱い〟とかではなく、そのような〝原理原則〟があるとコトバを変えてください。強い弱いとかではなく、そのような原理原則があるなら、原理原則をうまく利用して、自分の目標達成へ導けばいいだけなんですね。
● 弱い自分に打ち勝つ必要なマインドセット
- 全ての行動選択において、「第一に生命維持を選択しようとする」生理的原理原則が働くことを知り、認める。
- 〝自分は強い〟という思い込みは、ただの勘違い。原理原則に弱い強いは関係ない。
では、次に、これらの生理的原理原則を知った上で、賢くコントロールする方法をご紹介します。
正しく追い込む2つの方法
孫子の兵法の中に、このよう節があります。
「兵士というものは、絶対絶命の窮地に立たされると、かえって恐怖を忘れる。逃げ道のない状態に追い込まれると、一致団結し、敵の領内深く入り込むと、結束を固め、どうしようもない事態にになると、必死に戦うものだ」
これは、逃げ道がないことを脳が理解すると、絶対に生き残るために、最高の戦闘モードにすり替わる原理原則をあらわしています。自分の生命維持のための戦闘モードなので、その力は最大級なわけです。負ければ、生命を絶たれるのですからね。いわゆる〝火事場のくそ力〟です。
つまり、この節で言われているような環境を自分の中に戦略的につくりだすことが、一つ目の「弱い自分に打ち勝つ方法です。
これは、ポジティブ思考や目標達成欲の強い人にはおすすめの方法です。
(1)自らを窮地に立たせる方法
- プロジェクトリーダーに立候補する。
- 新しく挑戦的な仕事を請け負う。
- 好意を寄せる相手がいるなら、告白してしまう。
- 重要な目標を、周囲の人に宣言してしまう。
このように先に宣言し窮地の環境を作り出すことで、自分の全力を引き出す機会を意図的につくりだすわけです。やれなければ信頼を失うリスクをかけるのです。これは、ポジティブ思考や目標達成欲、責任感が強い人には効果的です。ぜひ試して見てください。
マイクロソフトで大成功を収めたビル・ゲイツが、IBMとの交渉で行った行動は、まさしくそれに当たります。当時小さな小さなソフトウェア会社であったマイクロソフトは、OS開発など実績も経験もありませんでした。その中で、当時世界的シェアを誇っていたIBMとの交渉の席で、ビル・ゲイツはOS開発について大きな約束を宣言したのです。あのWindows誕生を成し遂げたのです。大きな約束をするとは、会社の命運をかけることなんです。すごい覚悟ですよね。
プレッシャーが嫌いで、コツコツ型の人には次の方法をおすすめします。
(2)追い込まれるリスク回避の方法
負ける人の多くは、追い込まれる未来を想像しません。リスクが見えないから行動をしないのです。コツコツ型の人はリスク管理に長けています。うまくそのリスク管理の強みを活かしましょう。
- 「人の脳は、行動しないことを第一に考える」ことを自覚する
↓ - 「行動しない結果、やがて現実は追い込まれる」未来予測
↓ - 「追い込まれたくないから、今やろう」リスク管理
効果的な質問をご紹介します。
「これをやらないことで、何を失うのか?」
人は、得る恐怖より、失う恐怖を優先させます。これにも、先に説明した生理的原理原則が働くからです。「第一に生命維持を選択しようとする」のが生理的原則の定義でした。つまり、やらないことで失うリスクを考えるのです。やらないことで生命が脅かされることをイメージするのです。
生命が脅かされることをイメージした脳は、「失いたくない」という感情を生み出し、大きな行動エネルギーを生み出します。これは、ネガティブ思考や慎重派の人には効果的です。ぜひ試して見てください。余談ですが、ネガティブ思考は、悪い思考と捉える方が多いですが、とても素晴らしい資質です。様々なリスクを見つける天才です。
● 弱い自分に打ち勝つ2つの方法
- (ポジティブ思考・目標達成欲の強い人向け)
先に窮地に追い込む宣言を行い、プレッシャーをつくりだす - (ネガティブ思考・慎重派の人向け)
追い込まれることで、失うリスクを想像する。
最後に、この思考だけはやめましょう。
「まだ自分は、本気を出していないだけ」
待つだけで何もしないなら、本気を出す前に人生が終わるのが世の常です。